車検付きなら安心して乗れる?
中古車の場合、車検の残り期間は一台一台違います。
残り半年の車もあれば、残り1年以上ある車もあります。
車検が長ければそれだけお金をかけずに乗れる期間が長いという事を意味します。
車検二年付きというのは、現在車検が切れている、又は切れかかっているため納車に合わせて車検を通した車です。
「車検を通してもらったばかりから、安心して乗れるだろう」と勘違いをされる方がいますが、車検と保証は基本的に異なります。
車検とは「自動車検査登録制度」の略です。
あくまで道路交通法が定める保安基準に適合している(一般公道を走っても良い)かどうかの確認です。
車検整備とは車が一般公道を走れる状態にするためのチェックに過ぎません。
一般に考えられる交換時期が近い部品の交換や、耐久性を伸ばすためのメンテナンス整備とは基本的に違うのです。
例えばタイミングベルトやウォーターポンプは10万キロを目処に交換が推奨される部品ですが、交換していなくても正しく動作していれば車検には通ります。自動車の車検と耐久性や故障とは関係がありません。
つまり車検の通っているから安心して乗れるという訳ではないのです。
車検と保証は別々に考えましょう
車検は一般公道を走るために全ての車が受けなければならない定期検診のようなものです。
一方、自動車の保証は何かあった時に修理を約束してくれる医療保障のようなものです。
定期検診を受けていても病気になる時はなります。
もちろん、車検残が長い車の方がお買い得です。
しかしいくら車検が長くても故障やトラブルが起きれば乗る事が出来ません。
せっかく車検残が長いのであれば、その期間不安なく乗れるように保証付きを選ぶ事も大切です。
車検と保証とは別物と考えて、上手な中古車選びをしてください。