新車を購入すると、間違いなくタイヤも新品です。
しかし、中古車の場合はタイヤも一定期間使われたものがついています。
中古車を選ぶ場合も、消耗品のタイヤより交換が出来ないエンジンや内装などを重視して選ぶ人がほとんどです。
購入後もよほど劣化が激しく無い限り、交換されずそのままで納車されるケースがほとんどでしょう。
しかしタイヤは他の部品と異なり、調子の善し悪しに関わらず定期的に交換時期が来る消耗品です。先月買ったばかりなのにもう交換時期?という事も有り得るのです。
タイヤの寿命は走行距離だけで決まるものではありません。
前のユーザーの使い方や車の保管場所によっては通常より早く交換時期が来る場合もあるのです。あなたの感覚だともう少し使えるはずと思っていても予想より早く寿命に達する場合もあります。
タイヤは車と路面をつなぐ大切な部品です。
今回の記事は、中古車ユーザーのために対処のタイヤ交換の時期をしるタイヤの寿命についてお話します。
まだ使える、もう少し持つ?中古車ならではのタイヤ寿命の管理方法
タイヤにもピンからキリまであります。有名ブランドから格安輸入タイヤ、走行性能を重視したものや燃費性能や長持ちに特化した物まで。
タイヤを変えると乗り心地やハンドリングも変わります。
そういった意味でタイヤ選びは楽しいものです。
多くの中古車の場合、タイヤは新品ではなく、一定の期間使用されたものがついています。
- 新車から履いているものなのか?
- 交換後、どのくらい走っているものなのか?
タイヤを診ればある程度は想像はつきますが、正確に知る方法はありません。
メンテナンスはディーラーで受けていても、タイヤは量販店で購入している方も多く、整備記録に交換時期が記載されていないケースは多くあります。
予算に余裕があれば早めに変えてしまえばいいのでしょうが、そのまま使い続ける場合は定期的にタイヤ寿命のチェックが必要です。
タイヤの寿命は走行距離と劣化で決まります。
走行距離
タイヤには溝の中にスリップサインという交換時期を示す溝の浅い場所があります。
タイヤが摩耗して、タイヤの表面からスリップサインまでの深さが1.6mm以下になったら交換時期です。
タイヤは前後で消耗が違います
タイヤはエンジンから力が伝わる駆動輪の消耗が大きくなります。
前輪駆動(FF)車なら前、後輪駆動(FR)車なら後ろといった具合です。
特に前輪が駆動輪のFF車は、エンジンからの力を伝える、ハンドルからの操舵を伝えると二つの役割を担うため、より消耗が激しくなります。
この摩耗を均一にするのがローテーションといってタイヤを前後で入れ替えるのですが、前オーナーがローテーションを怠っていると駆動輪側だけが大きく摩耗している状態になります。
タイヤの消耗は使い方で変わります
国産タイヤの多くは3万キロ程度が寿命の目安とされていますが、摩耗は走り方でも変わって来ます。
市街地を走る機会が多い方は渋滞でブレーキを踏む機会が多くなります。ブレーキを踏むということはタイヤと道路の摩擦が増えますので、摩耗が進みます。
山道を走る機会が多い方はカーブでの加減速、遠心力による横方向に負担がかかり摩耗が早くなります。
走行距離によるタイヤの寿命管理は必要ですが、摩耗度合いは使用方法で差がでます。
定期的にタイヤの溝チェックをする事は摩耗状況を管理する重要なメンテナンスです。
特にFF車の前輪に注意しましょう。
前後差が大きければローテーションをして均等に摩耗させることでタイヤ寿命が長くなります。
劣化
タイヤの劣化とは「ひび割れ」を意味します。
タイヤはゴムで出来ていますので、使用期間や温度による劣化があります。
前のオーナーが定期的に車を使う人であれば走行距離が基本で良いのですが、あまり使わない人だった場合は、走行距離が短くても長期間使われている可能性があります。またタイヤワックスなどによっても劣化が進む場合があります。
走行距離は少ないのに劣化してひび割れが入る事も珍しくありません。
ヒビはタイヤの厚みが減っているという事を意味します。
パンク、バーストの原因になりますので、小さなヒビでもが入っていれば交換時期だと考えましょう。
中古車の場合、走行距離が短い車でも年数による劣化(ひび割れ)で寿命が来ている場合があります。定期的にひび割れがないかチェックしておきましょう。
まとめ
タイヤの寿命は交換後の走行距離と使用期間が関係してきます。
中古車の場合、それまでの走行距離や使用期間が解らない場合がほとんどです。
特にまだ溝はたっぷりあるのに、年数から来るひび割れで交換時期を迎えるというケースも少なくありません。
買ったばかりだからと油断せずに月に一度程度はタイヤの溝、前後差、ひび割れはチェックしたいものです。