新車、中古車に限らず自動車購入時にメンテナンスパックを勧められた経験をお持ちの方も多いはず。
メンテナンスパックって本当に得なのでしょうか?
ユーザー目線でお話したいと思います。
メンテナンスパックって本当に得?
メンテナンスパックとは?
自動車は買ったらお終いではなく、点検やオイル交換などメンテナンスが必要なものです。
メンテナンスパックとは自動車を使うのに必要最低限なメンテナンスを一括購入する方法です。
メンテナンスパックには24ヶ月、36ヶ月などの期間があり、次回車検まで加入するのが一般的です。
メンテナンスパックの利点
その都度支払うより費用が安くなる
メンテナンスパックは一定期間のメンテナンスを前払いで一括購入する仕組みです。
その都度支払うより費用は安く設定されています。
メンテナンス費用もローンに組み入れる事が出来る
購入時に先払いするので、メンテナンス費用もローンに含めてしまう事が可能です。
点検や消耗品の交換もその都度捻出すると結構な費用になります。
点検やオイル交換の時期だと解っていても、費用面が気になってつい先延ばしなんて経験がありませんか?
ローンに組み入れてしまうことで、費用を気にせず点検やメンテナンスを受ける事が出来ます。
金利が高いローンを利用しているとその都度支払をした方が安かったという事にもなりかねません。ローンに組み入れる場合は金利や期間も考えて判断して下さい。
メンテナンス時期の案内が届く
点検時期やオイル交換時期をついうっかり忘れてしまったという事もよくあります。
メンテナンスパックに加入していると点検時期、オイル交換時期になると案内が届きます。
メンテナンスパックのデメリット
「メンテナンスは後々必要なものだし、まとめて支払っておく方が安くなるならいいじゃないか?」
利用者の多くはそう考えて、メンテナンスパックに加入しますが、メンテナンスパックは、デメリットも存在します。また加入時にデメリットについて説明がほとんどないのも現状です。
下記の内容もしっかり理解した上で加入の判断をして下さい。
途中解約が出来ない、返金が無い
メンテナンスパックは24ヶ月、36ヶ月と一定期間のメンテナンス費用をまとめ買いの契約になります。まとめ買いのメリットとして費用が安くなるのですが、加入後やはり要らないとなっても解約が出来ないものと考えておきましょう。返金にも応じてくれないのが一般的です。
もちろん、購入したばかりの車ですから2年、3年と乗る予定でしょうが、故障、事故などで乗り続けられなくなる場合もあります。そういった場合でも解約や返金というのは基本的に無いものと考えた方が良いでしょう。
解約出来るケースと解約が出来ないケースがあります。返金についても同じです。
加入時に「途中解約、返金」などについて契約をよく確認しましょう。
名義が変わると引き継げない
メンテナンスパックは自動車の利用者(所有者)とメーカー、販売店との契約です。
転売や譲渡などで名義が変わると権利を引き継げません。
つまりメンテナンスパック契約期間の途中で売ったり譲ったりした場合は、無効になると考えておきましょう。
次回車検の費用の一部が含まれる場合は要注意
メンテナンスパックにはメンテナンス費用だけでなく、次回車検時に支払いが必要となる法定費用(重量税、自賠責保険等) までも前払いが含まれる場合があります。
契約したメーカーや販売店で車検を受ける場合は、その費用は車検費用に充当されますが、次の車検で車を買い換える、廃車する、他の整備工場で車検を受けるといった場合は余分な費用を支払っている事になります。
実際にこのような場合でも返金に応じてもらえないケースがあり、消費者センターなどに相談が上がる事例もあります。
まとめ
メンテナンスパックはお得な費用設定になっている事が多く魅力的ですが、一方でユーザーに不利益な内容もあります。
加入する前に契約書をよく確認しましょう。
ポイントは
- 途中で辞める場合の条件
- 次回車検の費用など先々不利益になる事はないか
- ローンに組み込む場合は金利で損な買物をする事にならないか
などです。
特に中古車販売店のメンテナンスパックは解約、返金についてはユーザーに不利な設定になっているケースが多く存在します。しっかり確認してから加入しましょう。
迷ったら見送るのも賢い選択です。
メンテナンスは購入店以外でも受けられます。