中古車のメンテナンスパックって本当にお得?
新車ディーラーではお馴染みのメンテナンスパック。
大手中古車販売店でも導入が始まっています。
購入時に勧められた経験のある人もあるのではないでしょうか?
メンテナンスパックとは自動車を利用する上で必要な点検やオイル交換などをセット販売するサービスです。
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メンテナンスパックの盲点
点検や整備もしっかり受けられて、消耗品の交換費用も含まれているメンテナンスパック。
「点検はやっぱり受けなきゃいけないし、消耗品の交換も必要だし……やっぱりお願いした方がいいのかな?」
そんな風に考えて申し込む人も少なくありません。
しかしメンテナンスパックには意外に知られていない盲点があります。
それをしっかり理解した上で申し込みましょう。
点検を受けられるタイミングは限られている!
ということです。
メンテナンスパックに含まれている点検は「受けられる時期」が決まっている場合があります。
例えば4月に購入した車の場合は、6ヶ月点検は10月、12ヶ月点検は翌年の4月に固定されている場合があります。つまり、お金を払っているにも関わらず時期を外すと使えないという事になります。
この辺りはサービスを提供するディーラーによってルールが異なります。
- 指定月で無ければならない
- 指定月の前後一ヶ月
- 指定月後3ヶ月以内など
いつでもそのサービスを使えるという訳ではないという事を覚えておいて下さい。
買ったけど忙しく点検に行けなくて無駄にしてしまった!なんて事も有り得るのです。
営業さんも詳しく理解していないケースもありますのでメンテナンスパックを購入される方はしっかり確認してから決断して下さい。
ルールは変わる事もあります。
出来れば書面に書いたものをもらっておいて下さい。
中古車ならでは盲点にも気をつけましょう!
中古車の場合は別の盲点もあります。
新車の場合は購入と新車登録が同時です。
そのため点検サイクルの延長線上に車検があります。
中古車の場合、メンテナンスパックの点検サイクルは購入時からカウントされるため点検サイクルと車検にズレがあるのが一般的です。
たとえば4月に購入した中古車に半年車検が残っていたとします。
そうすると6ヶ月点検と車検が一度にやってきます。
6ヶ月点検の内容は24ヶ月点検と重複しますので、6ヶ月点検は使わない事になります。
同じ条件で一年車検が残っていれば12ヶ月点検が無駄になる事になります。
同じく4月に購入した中古車に5ヶ月の車検残がある場合では、9月に6ヶ月点検をして10月に車検(24ヶ月点検)になります。毎月持って行っても良いのでしょうが、なんだか面倒になってしまいそうな気がします。
メンテナンスパックを購入する前に
決してメンテナンスパックは購入しない方が良いと言っているわけではありません。
使い切れればメンテナンスパックは絶対にお得なサービスです。
ただ、購入時は「使い切るぞ!」と思っていても結局使わなかった(使えなかった)という事が有り得るのです。特に中古車の場合にはメンテナンスサイクルをしっかり計画してから購入される事をおススメします。
メンテナンスパックを買わなければ点検を受けられないという事はありません。
使い切れなければ、その都度点検費用や消耗品交換費用を支払った方が安いという事を理解しておきましょう。
特に車検付きの中古車は点検と車検のタイミングがずれますでの使いきれない可能性が高くなりますよ。
購入後のメンテナンスプランも検討してから判断して下さい。