意外に多い、輸入車の登録済み未使用車
登録済み未使用車というと軽自動車がメインというイメージがありますが、輸入車の未使用車は意外に多いのです。新古車、未走行車という表現をする場合もあります。
「BMW+未使用車」、「メルセデスベンツ+未使用車」、「フォルクスワーゲン+未使用車」、「アウディ+未使用車」などをキーワードに検索してみると思ったより沢山の数がヒットします。
傾向としては9月と3月決算期直後に多く見られます。
何故生まれる?輸入車の未使用車
そもそも、未使用車はディーラーの販売実績調整の目的で生まれます。
メーカーからの奨金を得る為にディーラー名義で車を登録してしまうのです。
登録した車は中古車として扱われます。
実際には使っていない車ですので「登録済み未使用車」と呼ばれます。
軽自動車に未使用車が多い理由は「車両価格が安い軽自動車は値引きが少ない」、販売会社が納期短縮のため売れ筋をあらかじめ発注している事が多く在庫の処分に迫られるという背景があります。
ところが輸入車の場合は、海外の生産拠点から日本に輸入する都合上、受注生産という訳には行きません。ましては船便の都合もありますので、ある程度の数をまとめて輸入する必要があります。
そのため売れそうなモデルをあらかじめ注文しておき、在庫車や入荷予定を元に販売します。結果的に売れずに残ってしまう車両が出来てしまいます。
また、国産車と異なり、毎年モデルチェンジをすることが当たり前の輸入車では、在庫車があっと言う間に旧モデルになってしまうため、どうにかして売り切ってしまわないといけません。
旧モデルの新車在庫として置いておくより、登録済みにして、ディーラー系の中古車店、中古車市場に卸してしまうという方法で生まれるのが輸入車の登録済み未使用車です。
関連記事:登録済み未使用車とは?|中古車用語
輸入車の未使用車はお買い得?
では、輸入車の未使用車はお買い得なのでしょうか?
もちろん、中には掘り出し物もあるのですが、逆に高くつくケースも多いので車選びは慎重になってもらいたいものです。
輸入車に限った事ではありませんが、登録済み未使用車の中には新車と変わらない、新車を買った方が安かったというケースもまれに存在します。
下記の点に注意して下さい。
中古車として販売されるため値引きがありません
輸入車も新車で販売される場合は値引きが期待出来ます。
特にモデル発売直後でキャンペーンをしている期間、モデル末期で在庫車を売り切らないと旧モデルになるようなタイミングでは大きな値引きが飛び出す事も珍しくありません。
しかしながら登録済み未使用車は中古扱いになりますので、値引きは基本的にありません。
新車との値段差が小さいと値引きでその差が埋まってしまうこともあります。
登録済み未使用車を購入される場合は必ず同等モデルの新車見積と比べて値段差を比較して下さい。
中古車店の諸経費で価格差が縮まる
車両価格だけを見ればお買い得に見える登録済み未使用車ですが、車を購入するには諸経費が必要です。この諸経費はお店により異なります。
車両価格は新車より安かったはずなのに、総支払い額を見たら新車を買うのと変わりないというケースが少なからずあります。
特にローンで購入される場合は、金利差にも注目して下さい。
新車だと1%〜3%で組めるローンが中古車店だと8%〜14%が一般的です。
長期ローンを組まれる場合は金利差で総支払額が逆転する事も考えられます。
中古車市場も要チェック
輸入車は新車時は高価ですが、中古車になったとたん値段が急落するブランドが少なくありません。特にイタリア車、フランス車などがその傾向にあります。探してみると中古車市場に掘り出し物が見つかることがよくあります。
登録済み未使用車とはいえ基本は中古車です。
車検は短くなりますし、新車ほど手厚い保証があるわけでもありません。
リセールバリュー(車を乗り換える時の価値)は新車より低くなります。
登録済み未使用車は新車に比べれば価格は安く設定されていますが、一番高価な中古車だと言えます。同じ車種の中古車相場も選択肢に入れて考える事をおススメします。
まとめ
輸入車の登録済み未使用車を検討するなら、新車見積との比較、諸費用やローン金利の比較、中古車相場も検討してみてください。
そうやって比較した上で得だと思える「登録済み未使用車」はお買い得だと判断出来るはずです。
輸入車の未使用車はディーラー系中古車店、中古車販売店だけでなく、本サイトでご紹介している「中古車無料お探しサービス」でもリクエスト出来ますよ。
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