中古車とコーティング
中古車をコーティングする人は決して少なくありません。
コーティングを取り扱うお店やガソリンスタンドが増えているという点はありますが、
- 新車並みのツヤと輝きを取り戻せる
- 手入れが楽である
というメリットに惹かれる人は多いのでしょう。
中古車の場合は、キレイに見えても走行距離分の走行ダメージは受けている物です。
新車並の外観を手に入れられるというのは大きいでしょう。
中古車のコーティングコスト
コーティングを業者に依頼すると5万円から10万円程度の費用がかかります。
決して安いコストではありません。
しかし施工費用だけで高い安いの判断は出来ません。
それはコーティングした皮膜がどの程度持つかによって変わります。
例えば5万円の費用をかけて1年で効果が無くなれば5万/年、
8万円かかっても2年持てば、4万円/年と後者の方が経済的という事になります。
コーティングのコストは何年持つかで変わって来ると言えます。
どんなコーティングも厳密に言えば1年持たない
5年コーティング、7年コーティングと長い期間効果が持続するという謳い文句のコーティングもあります。
本当にそんなに持つのでしょうか?
答えはNOです。
車の塗膜をコーティングする技術は年々向上していますが、コーティングの厚みそのものは1ミクロン程のものです。
外を走らず、ショールームに展示しているだけならいざ知らず、走行中の車は粉塵、小石の跳ね上げなど傷がつく要素が沢山あります。
ガラス皮膜が固いとはいえ1ミクロンほどの皮膜がそう長期間続く訳がありません。
車に乗る機会や走る距離にも影響しますが、厳密に言えば1年も持たないでしょう。
もちろん、一年で全ての皮膜が剥がれ、効果が無くなってしまう訳ではありません。
徐々に皮膜に傷がつき、剥がれだし、ツヤや輝きなどが落ちて行きます。
新車ディーラーなどで5年間保証と謳っている商品もありますが、年に一度の定期点検が条件になっています。言い換えると年に一度くらいは皮膜を補修する必要があるという事でしょう。
コーティング皮膜にもメンテナンスが必要
コーティング面はメンテナンスすることで効果を長持ちさせる事が可能です。
もちろん、メンテナンスには費用がかかりますが、二、三年毎に、コーティングをやり直す事を考えるとこちらの方がコスト的に安く済む傾向にあります。
コーティング面を長持ちさせたい人は施工後のメンテナンスをしてくれる業者さんを選ぶ事、またメンテナンスの費用も説明を受け維持費に入れておく方が良いでしょう。