中古車価格には地域差があるのは何故?
中古車価格は需要と供給で決まります
中古車の価格は需要と供給のバランスによって決まります。
例えば新車価格にほとんど同じ車でも、中古車になると人気の有無で値段に差が出る事は珍しくありません。
需要と供給は人気だけでなく、住んでいる環境にも影響を受けます。
同じ車でも都市部と地方都市では価格が大きく違う事があるのです。
特に軽自動車やコンパクトカーは地方の方が高い傾向にあります。
理由は都会の地方の公共交通網の整備状況にあります。
地方都市では自動車は生活の足
地方都市では人口密度が低く、公共交通機関が都市部ほど整備されていません。
自動車は生活に欠かせない移動手段となります。
特に経済性の高い軽自動車やコンパクトカーが人気です。
社会に出ると同時に中古車を購入するといった事は地方では珍しくありません。
一人一台が基本です。そのため一定の需要が常に生まれるのです。
生活の足ですので一度車を購入すると長期間使用します。
当然ながら乗換頻度も低く中古車の供給も常に不足気味の状態になります。
需要が高く、供給が低いのですから、値段が高くなる事は当然と言えば当然です。
都会では自動車は贅沢品
一方、都市部で暮らしていると車は贅沢品としての要素が強くなります。
自動車が無くても生活が成り立ちます。
実際に電車、地下鉄、バスといった公共交通機関の方が正確で早く移動できる事も多いはずです。
また地価が高いため駐車場など維持費が高くつくなど都心部ならではデメリットもあります。
若者も車離れも手伝って車全体の需要は年々減り続けています。
都市部では人口も多く、一件需要は高そうですが、家族で一台が一般的です。
また都会の方が乗換ペースが早く中古車の供給量も多くなります。
需要が低く、供給も多い都市部では、地方都市と比較して中古車価格が安くなるという訳です。
但し、全ての中古車がそうなるのではありません。
あくまで車種によります。
多人数が乗れるミニバンやステーションワゴン、趣味性が高い車は都市部の方が需要が高く地方の方が安く流通している場合もあります。
都市部と地方の中古車の価格差は、中古車価格が需要と供給で決まる一つの例と言えます。