車選びの前にお店選び
新車購入と中古車購入でもっとも異なるのは「車を選ぶ」という作業がある事です。
もちろん新車にも車選びはありますが、それはグレードや色、オプションなどを選ぶ事を意味します。
車そのものは工場から出荷された新品なので車そのものを選ぶという事はありません。
中古車の場合は展示してある車から一台を選びます。
車そのものを選んでいるのです。これが中古車選びの難しい部分でもあり、面白い部分でもあります。
中古車店に並んでいる車は個人からの買取であったり、業者間のオークションで仕入れられたものです。
一見、私たちが選んだ一台はよく考えてみると、その中古車店の方が多くの中古車の中から選んで来たものです。
その展示場に並んでいる車が良い車かどうかは中古車店の目利きにかかってくるのです。
そのお店、信頼出来るお店ですか?
中古車を買う場合、車を選ぶ事と同じ位、お店を選ぶ事が重要です。
整備工場のあるお店がおススメ
いい中古車屋さんを選ぶ基準として、整備工場の有無があります。
つまり売ったあともメンテナンスをしてくれるお店かどうかです。
整備工場のあるお店の多くは売ったあとのメンテナンスを売り物にしています。
これは私たちにとってもありがたいサービスです。
車を売ったお客と長い付き合いをして次の車も買ってもらうという長期計画で営業をしているとも言えます。
こういうお店が仕入れて来る車は安心感があります。
但し整備工場のある中古車店は少々お値段や手数料が高めです。
そこを安心材料と取るか、どうかは私たち次第です。
*整備工場がないお店はダメという意味ではありませんのでご注意下さい。
中古車こそ保証が大切
新車を購入すると3年又は5年の長期保証がついてきます。
消耗品を除き、何かあればメーカーが修理交換を保証してくれます。
中古車の場合につく保証は
- メーカーの新車保証(3年又は5年)の残り期間。
- 中古車店の保証
となります。
一般的に中古車店の保証は1ヶ月から3ヶ月です。
内容も走行に影響がある重要な事に限られます。
この部分に不安を持たれる方も多いでしょう。
そういう場合は、大手中古車チェーンで提供される保証パックがおススメです。
追加料金で定期点検とオイル交換などをしてくれるメンテナンスパックや3年3万キロの補償が受けられます。
費用の相場は月換算で1000円〜2000円ですので、メンテナンス予算や保険と考えて入られる事をおススメします。
修復歴表示は信頼できる中古車店で初めて意味がある
中古車店の展示場に行くとフロントガラスに価格、走行距離、車検残などの車の情報が記載されたボードがあります。
そこに修復歴の有無が記載されています。
修復歴有りの場合は車の骨格(フレーム部)まで影響がある損傷を修理したという意味です。
修復歴を敬遠したい人は修復歴無しの車を選べば良いのですが、100%信用出来るものではありません。
修復歴は車検証に記載されている項目ではなく、中古車の入荷時に査定士さんが判断するものです。
人間のすることに絶対というものはありません。見落としもあり得るのです。
また意図的に修復歴を正しく記載しない中古車販売店も存在します。
査定するのも、修復歴を表示するのも人間です。
最終的には「信頼出来る中古車店」とつき合うしかありません。