中古車販売店は経費がかかるビジネス

中古車店はボッタクリ？

• 30万円で下取りに出した車が75万で中古車として並んでいた。
• 90万円で買取りに出した車が130万円でインターネットサイトに載っていた。

自動車を下取りや買取に出すと、ガッカリするくらい安い金額しかつかないのに売る時にはビックリするほど利益が乗せられている。

中古車店なんてボッタリだ！

そういった意見の人も少なくありません。

しかし中古車店もビジネスです。儲けなければ潰れてしまいます。
お金を儲けて悪いわけではありません。

中古車ビジネスは私たちユーザーが思うよりお金がかかるものです。

人件費

販売スタッフ、整備のスタッフ、事務員さん。
大手の中古車店ならば常時お店に十人前後のスタッフが働いています。
この人達のお給料は私たちが支払う車の代金、諸費用、整備費などから賄われています。

賃料

人気の中古車店は幹線道路や交通の便の良い場所にお店を構えています。
人が来てくれなければ商売になりませんから仕方ありません。

車を展示するには広いスペースが必要です。
当然、賃料は高くなります。

私有地だと固定資産税がかかります。
車を展示するのもお金がかかるのです。

設備

整備スペースを持っている事は良い中古車店の条件です。
修理ひとつ出来ないお店で「程度が良いです」と言われても信用は出来ません。

整備スペースを維持するにはお金がかかります。
大型油圧ジャッキ、タイヤバランサー….車の整備やメンテナンスの設備はお金がかかります。

こういった設備を購入、維持するにはやはり費用が必要なのです。

資金

自動車を買取、下取りする時は基本的に現金商売です。
代金の一部に充てる事も多いですが、買取だけなら現金が動きます。
中古車オークションで仕入れた車も現金です。

その車を点検、整備、洗車して展示します。
仕入れた車が売れるまでの間、利益は出ないのです。
それどころか売れずに展示している間、税金や自賠責保険はお店が負担している事になります。

中古車ビジネスに関わらず物をうる物販は経費がかかります。
商品が高額になる自動車はその費用も大きなものになります。

中古車選びはお店選び

「買い取った車を右から左に転売して利益を得ている」

確かにそんなお店もありますが、良心的な中古車店も多く存在します。

もちろん消費者ですから安く買えるに越した事はありません。
しかし安さばかりを求めてしまうと賢い買物は出来ません。

『経費をつかい、サービス向上や商売の質を高めているお店』と『買い取った車を整備もせずに転売しているお店』を同列に比較しても意味がありません。

中古車は少なからずリスクがある買物です。
また自動車は購入後も点検や車検などが必要になります。

値段だけで判断して保証やアフターサービスが期待出来ないお店で購入するとかえって高くつく事があります。長くお付き合いしてよいサービスを受ける事で最初に高かった分くらいは取り返せるものです。

どのお店で買うかはあなた次第です。