中古車の現状販売は得?損?
中古車を探していると「現状販売」という文字をよく見かけます。
現状販売ってどういう事がご存知ですか?「現状渡し」と言われる事もあります。
「現状のまま売る事でしょ?」
と文字の意味をそのまま理解されている方がほとんどではないでしょうか?
中古車の現状販売とは?
中古車展示場、中古車サイトでよく見る「現状販売」という文字。
これは読んで字のごとく中古車を現状のまま売るという事です。
言い換えると「整備もしない」「保証もしない」という意味です。
つまり、納車後いかなる状態になっても売り手は一切の責任を負わないという事なのです。
極端な例ですが、
車を受け取って店舗を出て数十メートルでエンジンが止まっても文句は言えない。
そういう事なのです。
「保証付き中古車」の真逆の位置にあるのが「現状販売の中古車」という事になります。
そう言われるとデメリットばかりのようにも見える「現状販売」ですが、安く買えるというメリットがあります。
車両本体価格も安く設定されていますし、整備費用も保証費用も必要ありませんので諸経費も安く上がります。
どこまで責任を持ってもらえるのかは契約前に明確にしておく方が賢明です。
現状販売の中古車が産まれる理由
私たちが車を売る時、その理由は様々です。
- 調子も良くて、絶好調だけど新しい車が欲しくなった
- 調子が良くない、修理するよりも買い換えた方が良さそうだ
- 次の車検は交換部品も多く費用がかかりそうだから買い換えよう
おそらく、最初の理由で買い換える人より2番目や3番目の理由で買い換える方が多いのではないでしょうか?
実際に中古車市場でも「問題がないのに売られた車」より「何か問題があるから売られた車」の方が圧倒的に多いのです。
何か問題があって売られた車にも色々です。
- 整備をすれば問題なく走る車
- かなりのお金をかけないといけない車
車の程度は個体差もありますし、例外もありますので一概には言えませんが、前者の車は「整備付」、「保証付」、後者の車が「現状販売」で中古車市場に並ぶ傾向があります。
有償で保証がつけられるのか?がポイント!
「現状販売」の中古車を検討する場合、
「費用を払うので整備付きで売ってもらえますか?」
「有償保証付けてもらえますか?」
と質問してみるのは程度を理解する上で有効な手段です。
中古車さんの立場で考えてみれば解ります。
現状販売は整備費や保証付で売上が上げられるチャンスをみすみす逃すという事です。
言い換えると「現状販売=保証付きで売りたくない車」と言えます。
請求される保証費の額でその車のリスクがある程度読めるものです。
高額の保証費を請求されたら、お金がかかる部分が壊れる可能性があるという事です。
ましてや有償保証に難色を示すようだと「お金をもらっても保証を付けたく無い」「売りっぱなし」にしたい車だという事が解ります。
有償保証が必ずしも必要とは思いませんが、保証すらつかない車を買うならその分リスクを背負うという事を理解しておきましょう。