現状渡しとは?
中古車店やインターネットの中古車サイトで車を探していると「現状渡し」という言葉に出会います。
これは言葉通り、今の状態でお譲りしますという意味です。
購入後は購入者の責任となるという意味です。
- 修復歴有りの中古車
- 部品の調達が難しい古い車、外国車
- 整備に費用がかかるタイプの車
などによく使われます。
デメリットばかりのように聞こえますが、格安である事が多いので自分で整備出来る人や整備するお店とお付き合いが有る人にとっては大きなメリットです。
対義語は「整備渡し」「保証付き中古車」となります。
整備渡し、整備済みは一ヶ月程度の短期保証がつくことが多く、保証付き中古車は半年〜数年の中長期の保証がつきます。整備費用、保証費用は別途かかることが一般的です。
現状渡しについての消費者知識
中古車の場合、現状渡しと言えど、道路を走行するための物です。
乗車時に整備が必要な場所、起きうる不具合などは告知する責任があります。
購入後の責任は購入者にあるのが原則ですが、以下の場合は売り主にも責任があります。
事前の説明や告知がなく、自然消耗とは言えない故障、不具合
この場合は売り主に責任を求める事が出来ますが、当事者同士では解決しない事があります。
そういった場合は消費者センターへの相談、時には裁判に訴える事も必要になります。
整備やメンテナンスに自信がない場合は整備渡し、保証付き中古車を購入することをおススメします。
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