クーリングオフとは?
一定の契約に限り、一定期間、説明不要で無条件で申込みの撤回または契約を解除できる法制度である。
人間が品物を購入する場合は理屈よりも物欲や衝動が先に立ちます。
後になって後悔することもあるでしょう。
クーリングオフは消費者を保護する目的で購入後一定の期間内であれば無条件で売買契約を破棄し、商品を返却して代金を払い戻してもらえる制度です。
クーリングオフの語源は「頭を冷やす」というところから来ていると言われています。
自動車の売買契約はクーリングオフの対象外
クーリングオフの定義にある「一定の契約」とは、訪問販売、通信販売など購入してみないと中身がよく解らないものが代表的になります。言い換えると購入前に充分吟味が出来ないものです。
自動車は高額な商品ですし、名義変更などの手続き事項も多くなります。
そのため充分に吟味して購入したと見なされるためクーリングオフの対象から外されています。
中古車は試乗が出来ないため、購入前に充分吟味が出来ないとも言えますが、現在の法律上はクーリングオフが認められていません。
中古車のキャンセルや返品
クーリングオフは出来ませんが、キャンセルや返品に関しては可能な場合があります。
ビッグモーターやガリバーなどの大手中古車店は返品のルールを明確にしていますので、それに乗っ取れば返品は可能です。
ガリバーの例(2015年11月現在)
納車後100日以内、車両本体価格の5%に相当する返品サービス手数料を負担
返金されるのは車両価格のみで整備費用や登録費用などは返金対象ではありません。
ローン購入の場合はローンキャンセルのための手数料が差し引かれます。
キャンセルや返品を明記していない場合は購入店と個別に相談になります。
一般的には返品やキャンセルの手数料はそのお店との交渉になります。
20%〜30%程度が相場とも言われています。
キャンセルや返品が可能にしても、そのための費用が大きいのが自動車の購入です。
中古車は車両代金以外の経費が多くかかりますのでその費用がまるごと帰って来ないのも痛手でしょう。
中古車を購入する場合は車種や状態、お店の信頼度を確認して購入する事が望ましいと言えます。