「新車保証の継承」が出来ない？
年式の新しい中古車を購入したら、ぜひ検討したいのが新車保証の継承です。
新車保証の継承とは？
国産車の場合、新車を購入すると3年間の基本保証、5年間の特別保証がついています。
この保証は新車を購入したユーザーに対しての保証なので、中古車を購入したユーザーは対象外ですが、条件が整えば新車保証を引き継いで恩恵を受けることが可能です。
これを新車保証の継承といいます。
しかしながら、中古車を購入時に購入店に「新車保証の継承」を希望してもいい返事をもらえない場合があります。
- この車は新車保証の継承はできない、又は出来るかどうかわからない
- 残り期間の短い「新車保証の継承」より長期の中古車保証が安心
それもそのはずです。実は、「新車保証の継承」は中古車店にとってメリットがありません。
保証が欲しいなら有償の中古車保証を買って欲しいのが本音なのです。
中古車店は中古車保証に入って欲しい
新車は車を売ることで利益がでる仕組みになっていますが、仕入れも販売価格も一台一台異なる中古車店にとって「手数料」や中古車保証などの「オプション」は大切な収入源です。
保証なんて、利益になるのか？と思われるかもしれませんが、新車保証と中古車保証は名前は似ていますがまったく異なるものです。
新車保証は基本的に不具合があれば無償で修理交換するというサービスですが、中古車保証は基本有償修理です。修理代の割引や上限を設定するをいった内容です。
割引や上限を設定したとしても、修理の仕方で修理費用は変わりますし、加入した車が全て利用する訳ではありません。中古車屋さんも商売ですから、損はしないように出来ているのです。
中古車保証はどんな中古車でも加入出来るわけではありません。
年式や走行距離で条件をつけていることがほとんどです。
新車保証と中古車保証の違い
新車保証と一般的な中古車保証を比べてみました。
| 新車保証の継承 | 中古車保証 | |
| 保証を受ける費用 | 無料(点検と継承の手数料が必要) | 有償(中古車店により異なる) |
| 保証内容 | 保証対象範囲であれば無償修理 | 有償修理(修理費用の上限や割引あり) |
| 保証期間 | 新車登録時より電装系など3年、エンジン主要部分は5年 | 契約により異なる。最長10年。 |
| 加入条件 | 新車登録から5年以内、保証書が必要。 継承時に点検を受ける必要がある |
購入した中古車店により異なる |
比べていただくとい歴然ですが、新車保証がいかに手厚いかがわかると思います。
新車保証の継承ができるなら迷わず保証の継承をされることをオススメします。
新車保証の継承を行うのは新車ディーラー
新車保証の継承を行うのは新車ディーラーです。中古車店ではありません。
そのため、中古車店で継承が出来るかどうか判断は出来ないのです。
中古車店がどう言おうと条件さえ整って入れば継承は可能です。
「新車保証の継承」の条件
- 保証期間内であること
- 保証書、メンテナンスノートなど保証に関連する書類が残っていること
- 正規ディーラー、正規代理店で点検整備(有償)を受けること
保証期間内(新車登録から5年以内)で保証書や関連する書類が残っていれば、ディーラーに行って点検を受けて手続きをすれば継承が可能です。
保証期間内であるかどうかは、車検証を見ればわかりますので、中古車を購入時にメーカーから前オーナーに対して発行された保証書が残っているかどうかを確認すればいいのです。
保証書は再発行されませんので保証書が残っていないと保証期間が残っていても「新車保証の継承」は出来ません。
継承にどんな書類が必要なのかは、正規ディーラーに聞けばわかりますので、中古車を契約する前に、そのメーカーのディーラーに確認することをオススメします。
