中古車を買うなら現金?ローン?
自動車は高額な買い物です。
ローンを組むことを前提に購入するという方も多いと思います。
特に新車ディーラーの低金利は魅力的ですね。
1%台なら金利負担も少ないため、安心して利用できますね。
しかし中古車の場合はちょっと事情が異なります。
結論から先にお伝えすればできるだけ現金で購入がお勧めです。
それが難しい場合でも長期の中古車ローンは避けましょう。
中古車の長期ローンがなぜお勧めできないのか?
中古車店で利用できる金利は年利で8%~10%が相場です。
新車と比べると数倍の差があります。
年利で8%と言っても、実際に計算すると大きな金額になります。
200万円を60回(5年)で支払うと金利負担だけで44万円を超えます。
つまり借りた額の20%近い額を金利として負担しなければなりません。
せっかくいい中古車を見つけたとしても長期ローンを組んでしまい、金利負担で割高な買い物になってしまったとなると本末転倒です。
新車ディーラーは車を売ることで利益が出る構造になっています。
信販会社と提携して安い金利のローンを提供することで多くの車が売れればそれは利益の拡大につながります。
一方、仕入れ額も販売額も一定ではない中古車ビジネスでは「手数料」も大きな収入源です。当然ながら信販会社からも手数料収入があります。
信販会社の収入は金利手数料ですから、金利が高い信販会社ほど中古車店に支払われる手数料も大きくなります。
中古車販売会社からすれば手数料収入の期待できない金利の安いローンを提供するメリットがないのです。
中古車ローンの上手な使い方
金利が高いのは解っているけど一括現金で払うのはちょっと…という方も多いでしょう。
現金で払いたくても無い袖は振れません。
中古車ローンは出来るだけ「借り入れ額を小さく」「短期返済」で利用してください。
金利は借入額と支払期間で大きくなります。
短期返済といっても毎月の支払額には限度があるでしょう。
ですから借り入れ額を小さくすることが大切になります。
中古車ローンで借入額を小さくするためのアドバイス
不要なオプションは断りましょう
コーティング、有償保証、メンテナンスパックなどいろいろとオプションを勧めてこられますが、ローンで購入するなら外してしまいましょう。コーティングやメンテナンスは必要に応じて受ければいいのです。中古車補償は新車保証と異なり全てを無償で修理するというものではありません。
値引き交渉をしてみましょう
中古車店にとっては現金客より、ローンを利用する客の方が手数料収入が入るのでありがたいのです。つまり現金客よりローン客の方が儲けが多くなるのです。
ローンで買うなら値引き交渉をしてみる価値はあります。
一括買取査定を利用する
現在、乗っている車を下取りに出す前に、買取査定を受けてみましょう。
下取りと買取査定を全部比べて少しでも高く売る努力をしましょう。
比べてみると5万~10万の差はあるものです。
高く売れたらその分、支払額は減るのです。
総支払額を比べる
今の時代、いくら借りて、どのくらいの期間で返済するかを入力すると、月々の返済額や総支払額をチェックできます。いろいろなパターンで試算してもらい、比べましょう。
月々の支払額だけでなく、総支払額を比べてください。
まとめ
中古車ローンを使ってはいけないわけではありませんが、新車の低金利ローンと同じように考えていると高額な金利負担が待っています。
別物だと思って、利用額を減らし、短期返済を心がけてください。