長く乗るなら新車?
車は高価な物ですから、一旦購入したら長く使いたいと考える方は少なくありません。
そして多くの方が「長く乗るなら新車」と考えます。
一般的には10年がひとつの目安になると思います。
その理由を整理すると
- 保証が長い(国産車だと5年)
- 故障リスクが少ない
- 購入コストも長く乗って年数で割れば小さくなる
つまり、故障リスクが少ない事、経済的な負担も長く使う事で小さくするという考え方です。
実際、今の国産車はコンパクトカーでも軽く10年、10万キロは軽く持ちます。
中古車は長持ちしないのか?
中古車が長持ちしないという訳ではありません。
例えば5年落ち、5万キロの中古車を10年間、10万キロ走る事も可能でしょう。
きちんとメンテナンスすれば15万キロくらいは走ってくれます。
同じ10年使えるなら価格が安い中古車の方がお得なのですが、故障リスクが高い事、維持費がかかってくることがポイントになります。
車検
新車の場合は10年乗ると3年、5年、7年、9年の4回受ける事になります。
5年落ちの中古車の場合は5年、7年、9年、11年、13年と5回受ける必要が出て来ます。
一回の車検費用も年数や走行距離が増える事に高くなりますので、車検一回分以上の差が出るのが普通です。
自動車税
2000ccの場合、新車だと毎年39,500円です。
10年間で395,000円の負担になります。
エコカー減税対象車だと最初の数年は減税があり更に安くなります。
5年落ちの中古車の場合、10年乗ると最後の2年は13年目以降の重課を受けます。
39500円×8 + 45,400円×2で406,800円となります。
その他メンテナンス、修理費
車検代以外にもメンテナンス費がかかりますが、日常のメンテナンス費用は新車も中古車も変わりません。
ただし走行距離から来る交換部品は走行距離が多い中古車の方が必要になります。
特に10万キロで交換が指定されている部品は多くありますので、差は大きくなると考えられます。
中古車の方が維持費が安いもの
中古車の場合、同じ車でも車両価格が安いため、自動車保険の負担は小さくなります。
年齢が若い方ほど、この効果は大きいでしょう。
中古車を長く乗りたいなら
結論的には長く乗れば乗るほど中古車の持つコストメリットは小さくなっていくと言えます。
しかし、それでも中古車の方が高くつくという事ではありません。
高年式で走行距離の少ない中古車を選ぶ事で、維持費は最小限に押さえる事が出来ると言えます。
長く乗りたいなら、新車登録から5年以内、5万キロ以内の車両を選ぶ事がおススメです。