車検がまだあるのに、中古車の整備費用を要求されたら?
中古車を買う場合、車検が残っているかどうかは大きなポイントになります。
車検が残っていない車は購入には車検を受ける必要があるのでその分費用がかかります。
しかし、車検が残っていても、納車整備費用として経費を請求する業者さんが一般的です。
車検は公道を走るための検査であるのに、なぜ整備費用を請求されるのだろう?と疑問をもたれるかもしれませんが、この費用は交渉しても安くならないことがほとんどです。
車検が残っていても整備費用は必要
車検が残っている車でもその検査を受けたのは過去の話です。
2年に一度の車検制度は次の検査まで車に異常がおきないことを保証するものではありません。たとえつい最近車検を受けた車であっても自動車販売業者は安全に使えることを確認して引き渡すべきなのです。
そのため、車検が残っていても納車整備費用が上乗せされます。
もちろん、これは建前上の話です。
整備といっても、エンジンはかかるか、ブレーキは効くか、ヘッドライト類は点灯するか、エアコンが作動するかといった最低限のことしか行われないので過剰な期待は禁物です。
中古車販売は手数料ビジネス
そもそも中古車販売は手数料ビジネスです。
中古車は仕入れ値が一定ではありません。
掘り出し物を見つけてきて、安く仕入れられれば車両価格からでも大きな利益が見込めますが、そんな条件がいい車はそうそうありません。
中古車ユーザーは価格を重視しますし、他店とも価格を比較されるのでやはり安くしないと車が売れません。どうしても車両本体からの利益は薄くなってしまいます。
そのため、あれやこれやと手数料を乗せてそこから利益を得るのが中古車ビジネスでは基本なのです。
利益を得ないと企業は運営できないので、中古車業者さんが悪徳というわけではありません。
我々中古車ユーザーはそれを知って上手に付き合うことが大切です。
中古車を比較する時は総額をチェック
中古車を購入する場合、大切なのは支払い総額がいくらなのか?で判断することです。
我々にすれば、「この手数料は高すぎるのでは?」「この費用は要りますか?」と細かくチェックしたくなるのですが、中古車屋さんからすればそれも利益として見込んで価格を提示しているので細かく交渉しても相手にされないことがほとんどです。
名目上項目を分けて請求しているだけです。
提示された金額は「この車をこの金額で売りたい」という意思表示です。
それで納得できるかどうかで判断するのが中古車を買うということなのです。
車両本体価格に利益がしっかりと乗っている新車と同じ方法で交渉しても通用しないと思った方がいいでしょう。
そうは言っても節約できる手数料もあります。
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