クリーンディーゼルとは?
ディーゼルエンジンはそもそも、燃料コストが安い、CO2排出量が少ない、トルクが強くパワフルとメリットも多いのですが、排気ガスの成分に含まれる黒煙が問題視され乗用車の業界では普及をしなかった背景があります。
それを技術革新で解決したエンジンがクリーンディーゼルエンジンです。
ヨーロッパでは主流とも言えるエンジンです。
国産車ではマツダが力を入れています。日産や三菱ではSUVで採用されています。(2015年3月)
中古車とクリーンディーゼル
新車市場では好調なセールスを見せるクリーンディーゼル。
沢山売れているということは中古車市場でも出会うチャンスは多くなります。
ディーゼルエンジンが好きという方なら良いのですが、ディーゼルエンジンを経済性で選ぼうとしているなら、少し冷静になった方がいいかもしれません。
なぜなら、クリーンディーゼルは高級グレードに設定される事が多く、車両価格がガソリンエンジン車と比べて高額になります。
2015年3月現在、新車の車両本体価格は178.2万円です。
ガソリンエンジンを積む同じ車両は135万円と40万円以上高額になります。
カタログ燃費はディーゼル車の方が2km〜9km/リットル上ですし、燃料単価も30円程度安くなりますが、年間1万km走行するとして節約できる燃料費は3万円前後です。
40万円の価格差を跳ね返すには10年もしくは10万キロ以上は走らなければならない計算になります。
もちろんディーゼルエンジンには経済性以外にも、ガソリン車にはないトルクフルなフィーリングがあります。クリーンディーゼルに魅力を感じる人にとっては数十万円の差額ならばという方も多いでしょう。
次に中古車として考えた場合です。
クリーンディーゼル車はいわゆる高グレード車の位置づけのため、人気が高く価格的にお買い得度は感じません。
またクリーンディーゼルエンジンの設定がある車は当然クリーンディーゼルに人気が集まります。
その反動でガソリンエンジン車がお買い得になっている事があります。
そうです。中古車は需要と供給で価格が決まるため、ディーゼルに人気が集まるとガソリン車はお買い得になる事が多いのです。
つまり新車以上に価格差が大きいという事が期待出来るのです。
クリーンディーゼルは環境には優しいですが、コスト高の分、お財布にはあまり優しくないと言えます。
車のコストはトータルで考える事が大切です。