中古車と燃費
以前の記事でも書きましたが、中古車になったからといって燃費が悪くなるということはありません。
燃費性能は新車も中古車も基本的に同じです。
関連記事:低燃費車は中古車になっても燃費が良い?
そもそも車のカタログに掲載されている燃費は、一定の条件下で行われています。
プロのドライバーが数字を伸ばすために、技術を駆使してたたき出した数字です。
実際の燃費はライフスタイルやお住まいの環境の影響で大きく変わって来ます。
カタログ燃費の50〜60%程度と考えておくのが賢明です。
燃費に影響を与える要素を考えてみたいと思います。
燃費は乗り方の影響を受ける
燃費に最も影響を与えるのは乗り方です。
- 滑らかな加速を好む人と急加速を好む人
- アクセルをコントロールが緩やかな人とアクセルのオンオフが激しい人
- 速度調整をして信号直前でブレーキをかける人と直前で強くブレーキを踏む人
10人いれば運転のスタイルは10通りです。
乗る人によって燃費が異なるのも当然でしょう。
そのため前オーナーの運転スタイルを車が記憶している場合があります。
コンピューターの情報は日々更新されますので乗っているうちに現在のオーナーのスタイルになって行きますので心配は要りません。
メンテナンスで燃費は変わる
エンジンオイル、エンジンオイルエレメント、ATFフルード、冷却水、タイヤ。
きちんとメンテナンスされている車は、調子もよく燃費にも好影響を与えます。
燃費がどうも悪いと感じるならメンテナンス状況を確認してみましょう。
通勤か、買物用か
通勤で一定の距離を走る車は、買物メインで短距離の利用を繰り返す車より燃費が良くなる傾向にあります。
これは、エンジンが温まり効率の良い状態で走る距離が長いためです。
近距離の利用はエンジンの温度が低い効率の悪い状態を多用するため燃費は悪化します。
一人か大人数か
独身の方でお一人で乗られる事が多いのか?
家族で4名、5名乗られる事が多いのか?
これでも燃費は大きく変わって来ます。
大人男性なら60kg以上、女性でも50kg以上、小学生でも高学年になると30kg〜40kgはあります。一人で乗られる車と家族で乗られる車は100kg前後重量に差が出ます。
重い物を運ぶということはそれだけエネルギーを使うという事です。
同じ意味で車に沢山荷物を積んで走るとそれだけ燃費は悪くなります。
使わない荷物は車から下ろしておくと燃費が良くなる方向に働きます。
季節で燃費は違う
冬はエンジンなど金属で構成されている部品の温度が下がりやすく、温まるまで時間がかかります。
熱効率の悪さはそのまま燃費に直結します。
夏は逆に熱効率が良いのですが、エアコンの利用率が上がる為に燃費には厳しいシーズンになります。
気候の良い春と秋は燃費が伸びるシーズンです。
坂道の多い地域に住んでいると燃費が悪い
坂道が多い地域に住んでいるとどうしてもアクセルを踏んで加速する機会が増えます。
登り坂でアクセルを踏んだ分、下り坂では負担は減るのですが、それでもやはり登りで使うエネルギーの方が多くなります。
比較論ですが、平坦な街で使われている車より坂道が多い街で使われている車の方が燃費が悪い傾向にあります。