中古車は故障しやすい
「中古車は壊れやすい」一度くらいは耳にしたことがあると思います。
中には、「壊れる」ことを恐れて中古車購入を諦めてしまった人もいることでしょう。
最初に申し上げておくと「中古車は壊れやすい」というのは半分は本当で半分は嘘です。
よく意味がわかりませんね。
一つ一つ整理してみましょう。
新車と比べると壊れやすいって本当?
中古車は少なからず誰かが使っていた車です。
真っさらな新車と比べる壊れる確率は高いという意見があります。
一見、正しいように聞こえますがそうとは言えないのです。
メンテナンスが正しくされていれば新車も中古車も故障するリスクは変わりません。
一つだけ言えることは中古車の方が新車より消耗部品の寿命が早くくるということです。
消耗品の寿命と壊れるは意味が違います。
そのタイミングは新車でもやってきますので早いか遅いかの話です。
もう一つは保証の問題です。新車にはメーカーによる保証がつきます。
一定期間はメーカーが故障しても保証をしてもらえます。
中古車の場合、基本的に保証がつきません。
中古車販売店による保証がつく場合もありますが、新車保証のような手厚いものではありません。
しかし保証がつく、つかないと壊れやすい、壊れにくいは別次元の話だと思います。
この場合は保証面でも新車と大差はないと言えます。
全ての中古車が壊れやすい訳でない
中古車とひとくくりにしてしまいがちですが、その中身は様々です。
一年前に登録されて数千キロしか走っていない車もあれば、10年以上使われていて走行距離も10万キロを軽く超える車まで含まれます。
前者と後者では故障のリスクは天地ほど差があります。
年式の新しい車、走行距離の少ない車は故障するリスクは少ないですし、メンテナスや車検時かかる費用も新車と差はありません。
一方、10万キロを超える車はエンジンや足回りなどコストがかかる部分に寿命がやってきます。当然故障リスクも高くなりますし、維持費も高額になってきます。
また走行距離が多い車ほどそれまでのメンテナンス状態で大きくコンディションに差が出るものです。
つまり全ての中古車が壊れやすいのではなく、壊れやすい中古車が存在するということなのです。
壊れにくい中古車の選び方
専門家ならいざ知らず、自動車を見る目を持たない私たち一般ドライバーが壊れにくい中古車を選ぶ場合はセオリーを重視するのが一番いいと思います。
年式が新しい車を選ぶ
年式が新しいほど、製造技術も上がっています。
そういう意味では高年式車ほど品質が高く故障リスクも低いと言えます。
走行距離が少ない車を選ぶ
消耗部品のほとんどは走行距離で管理されます。
走行距離の多い車を選ぶということは消耗品の寿命が近い、または超えている車と言えます。走行距離が少ない車は故障リスクが低く、維持費も少なくて済みます。
メンテナンスがされている車を選ぶ
同じ年式、同程度の走行距離でもメンテナンスがされているかどうかで故障リスクは変わります。整備記録簿が残っている、オイル交換の記録が残っているなど記録がある車が理想です。
信頼できるお店で購入する
最終的にはお店の選びが一番重要です。値段も気になりますが、高い買い物ですので信頼がおけるお店で購入したいものです。
私たちは中古車展示場で車を選んでいるつもりですが、その車はそもそもそのお店が選んで展示しているものです。
値段は高いけど年式の新しい車、走行距離の少ない車といった高品質の車を並べているお店と価格が安いことが売り物をお店ではやはり後者の方が壊れるリスクは高いと考えた方がいいでしょう。