中古車に車両保険は必要?
中古車といえども数百万円の車を購入した場合、多くの方は迷わず車両保険に入られるでしょう。
しかし歳が若く保険料が高い、安価な中古車だったのでもったいないなど思案されている方も多いでしょう。
確かに車両保険に入らなければ保険料は安くなります。
でも車両保険は入っておいた方がいい理由も沢山あります。
車両保険に入るメリット
任意保険に車両保険をつけないメリットは「保険料が下がる」事のみです。
車両保険に入るメリットをご紹介します。
相手のいない事故
電柱にぶつかった、ガードレールにぶつかったなど、相手のいない事故。
電柱やガードレールの修復費は対物賠償から補償されますが、あなたの車は自費で治さなければなりません。
車両保険(一般型)に入っていなければあなたの車の修理代は全て自己負担になります。
相手のいる事故(お互いに責任が有る場合)
交通事故には責任割合というものがあります。
どちらも同じくらいなら50:50 あなたに過失が多ければあなたに比率が、相手の過失が多ければあなたに比率が増えて行きます。
50:50の事故をした場合、相手の車の修理費の50%はあなたの対物補償から支払われます。
残りの50%は相手の車の車両保険から補填されます。
逆にあなたの車の修理費の50%は相手の対物補償から支払われます。
残りの50%は車両保険に入っていなれば自費で支払う必要があります。
相手のいる事故(片方に責任がある場合)
どちらか一方に責任がある事故(責任割合が100:0)の場合、例えばあなたに非が有る場合は相手の車の修理費用はあなたの対物賠償から補償されます。
しかし車両保険に入っていなればあなたの車の修理費は全て自費になります。
無保険車との事故
自動車保険の対人対物賠償の加入率は73%と発表されています。(損害保険料率算出機構-2013年)
つまり3割近い車が自賠責のみで道路を走っているという事です。確立的にはいつ無保険車と事故に合うか解らないとも言えます。
自動車保険に加入していなくても自賠責から対人賠償は3,000万円を限度に支払われますが、対物に関しては全く補償がありません。
あなたに全く非がなく10:0の事故でも、相手に弁済能力がなければ、裁判をしても泣き寝入りになる場合があります。
こういったケースでも車両保険に入っていれば、修理代や全損時の保険金は受け取る事が出来ます。
車上荒らしの補償
駐車中の車を壊されたりカーナビなど装備品を盗難にあう車上荒らし。
車両保険(一般型)なら車上荒らしの費用も補償されます。
補償される対象は「車の損害」「装備品の損害」です。
ドアを壊された、ガラスを割られた、カーナビやカーオーディオを盗まれたなどが補償されます。
*車内の現金や貴重品は対象外
車両保険には入っておきましょう
結論的に若い人でも安価な中古車でも車両保険には入っておきましょう。
保険料が気になる場合はエコノミー型でもかまいません。
車両保険の設定額は自動車と年式である程度決まりますが、設定幅はありますので低めに設定して保険料を下げるなどの工夫も可能です。
詳細については下記記事をご覧下さい。
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