軽自動車は経済的?
軽自動車は維持費が安い
そう考えている人が沢山います。もちろん、軽自動車は経済的です。
でもどの位安いのかと問われるとはっきり答えられる人はいないんじゃないでしょうか?
実際に比較してみると最近のコンパクトカーと比較すると維持費に大きな差がないというのが現実のようです。
軽自動車とコンパクトカー維持費比較
税金
軽自動車は自動車税(軽自動車税)、自動車重量税、自賠責保険料などが安く設定されています。
NBOX(軽自動車) | FIT(コンパクトカー) | |
自動車税/年 | 10,800 | 34,500 |
自動車重量税/年 | 5,700 | 7,500 |
自賠責保険料/12ヶ月 | 10,985 | 16,350 |
合計/年 | 27,485 | 58,350 |
おおよそ年間で3万円の差があります。
コンパクトカーにはエコカー減税の恩恵がありますから実際の差はもう少し小さくなります。
燃費
かつては燃費が良いと言われていた軽自動車ですが、最新のコンパクトカーの方が低燃費の場合が多々あります。燃費に関しては軽自動車の恩恵は無いと考えても良いと思います。
NBOX(0.66・FF・CVT) | FIT(1.3・FF・CVT) | |
燃費 | 25.6km/リットル | 26.0km/リットル |
*2015年8月調べ
自動車保険
同じドライバーが普通車と軽自動車を比較した場合、軽自動車の方が保険料が安く設定されています。
しかしながらコンパクトカーとの比較ではその差は僅かです。
上の例でNBOXとフィットを比較した場合、6等級、30歳家族限定、車両保険無しでその差は3千円/年です。
等級が高い方だとほぼ差はないと言えます。
高速料金
高速道路の軽自動車料金は普通車の約20%オフの設定です。
高速を多く使う方だとメリットは高いですが、実際に節約出来る額はそう多くありません。
年間3万円高速料金を払う方で6000円程です。
メンテナンス費用
エンジンの小さい軽自動車は消耗品の量も少なく経済的だと考えられています。
確かにエンジンオイルの量などは少なくて済みます。
しかし、コンパクトカーとの比較では大きなアドバンテージにならず、ほぼ同費用と考えても良いでしょう。
軽自動車のデメリット
年々、性能が上がり、走行性能や乗り心地も進化している軽自動車。
2012年には高速道路の制限速度も普通自動車と同じ100km/hとなり実用上のデメリットは少なくなりました。
しかし依然として言われるのが、
- 乗車定員が最大4名である
- 室内が狭い
- 耐久性
- 安全性
などです。
特に乗車定員の問題は大きなネックになります。
軽自動車は必ずしも経済的とは言えない
コンパクトカーとの比較では、軽自動車が必ずしも経済的であるとは言えません。
維持費そのものは安く済みますが、圧倒的な差がある訳ではありません。
中古車の場合は、価格は需要と供給で決まりますので、人気の高い軽自動車より、同程度のコンパクトカーの方が値段が安い場合も珍しくありません。
総コストで考えるとコンパクトカーを購入した方が得な場合もあります。
「軽自動車が経済的」盲目的に信じずにどれくらい経済的なのか?どのくらい得なのか?
計算してみるのも賢い買物につながると思います。